今、この時こそ

 衆院選が4日後に迫った。
安倍総理は、公示日の前には教育の無償かなどの公約に加えて、憲法の改正を唱えていた。
 しかし、公示日を過ぎ各地を遊説する中では、一応北朝鮮の脅威に触れて、日米安保の重要性などを語るが、憲法の改正については、もう一つもの足りない。
 
 あまりはっきりと、改正を打ち出すと、党内でも意見が割れたり、自衛隊の存在を憲法に書きこむことで、9条を含めた改正の必要は無いなんて言い出す。
 
 そこには、選挙での票を失いたくないとの思惑が見え隠れする。
しかし、今度の衆院選は、憲法改正の問題提起をする絶好の機会だと、私は思う。
 野党の憲法に対するスタンスは、日本のこころを除くと希望の党は及び腰、維新の党も何を言いたいのか分からない。公明に至ってははっきりと改正の意思は無い。加憲だとかわけのわからないことを主張している。
 
 立憲、共産、社民は、はっきりと護憲というお題目を唱えるだけで、世界が動いているという現実から目をそらし、国民の安心、安全など眼中にないと言える。
 
 公示前は希望の党の旗揚げで、マスコミが騒ぎ自民党も内心穏やかではなかったと思う。しかし、小池氏の強引で他人を信用しない性格からか、彼女に何も政治的信念や、理念の無いことが露呈して、ブームはあっという間に崩壊した。
 
 立憲民主の方へ人気が移り、勢いが希望とは違うようだが所詮は昔の社会党の左派的存在だ。40~50くらいには伸びても、国民的支持までにはならないのではないか。
 
 安倍総理は、このような状況で憲法改正を国民へ問題提起するチャンスではないか。
 9条の1項、2項はそのままにして、自衛隊のことを明文化するなんてことを、言われているが自民党のもともとの改正の要綱の中に書き込まれた、国防軍を持つよ言うことと、9条は廃止するとはっきり主張すべきではなかろうか。
 
 今日から中国の共産党大会が始まった。習近平は自分の勢力を不動のものにするために、南シナ海での埋め立て、一帯一路計画、AIIBや国連での発言力の向上などを手柄話として演説した。
 北朝鮮は度重なる韓国からのラブコールを無視したままで、ミサイルや核開発へと我が道をまい進中だ。
 
 今、日本国民のこころに、真剣な脅威の気持ちが高まっている。
そんなわけで、せっかくの遊説の機会を逃さず、憲法改正を大きく国民へ訴えることを望みたい。
 
 その声に国民がノ―の意思表示を行えば、この国には未来は無いのではないか。