事実と異なることを報道しても言論の自由は守られるのか

 今日の夕方のニュースは、安倍総理と沖縄の翁長知事の会見の様子をトップで扱っていたが、これが平行線になることは予想できたので、もう少し進展の様子を観てからにしょう。
 そのほかでは、自民党NHKとTV朝日の幹部を呼んで、それぞれの放送局が報じた番組について、聞き取りを行ったことをどの局も取り上げていた。
 
まあ、放送局の幹部を呼んだということから、TV局がどこも取り上げるのは当然であろう。
 
 ただし、放送局により、その取り扱い方はいろいろで、TV朝日やTBSは予想通りの反応。放送局の姿勢が委縮するだの、ときの政府の圧力を感じるだの、自民党の態度を非難することに集中しているようであった。
 
 フジと日テレについては、私はやや客観的なスタンスで取り上げている感じを受けた。
 
 問題なのは、報道側(TV朝日やTBS)が、すぐさまこれは言論統制だ、言論の自由の封じ込めだ。との姿勢一辺倒で呼びつけた自民党に批判的だったことだ。
 
 自民党が呼びつけた原因は、NHKの場合クローズアップ現代での出家詐欺で「やらせ報道」が疑われたこと。TV朝日では”報ステ”での古賀氏が、自民党からバッシングを受けた。圧力がかかったのだろうと、番組放送中に語ったことであろう。
 
 やらせが本当であったなら、これは放送倫理違反だし、TV朝日が政府あるいは政府よりから圧力を受けていなかったとしたら、古賀氏の言い分はウソを公器を使って述べたことになる。
 
 二言目には報道の自由と、メディアは叫ぶが事実と異なることや一方に片寄った報道をすることも、言論の自由で認められているのだろうか。
 
 私には、沖縄の辺野古の問題などを観ていても、放送したいことに片寄って扱っているように思えてならない。
 基地建設反対の声ばかりを拾って報道し、そうでない人、或いは反対派の人々の行為によって迷惑している人たちのことは取り上げようとはしない。
 
一番の問題点は、どうして基地が必要なのか。中国の脅威に対して日本はどのような対応をすれば良いのかなどについて、全く取り上げないことだ。
 尖閣諸島には、毎日のように中国の公船が領海侵犯を行い。我が物顔でウロチョロしている。この行為について取り上げたりゲストのコメンテーターの意見を聞くとか言った姿勢が見られない。
 何も知らない視聴者の何パーセントかは、「ああ、沖縄ばかりに基地を作って、政府はなんとも思わないのだ」くらいにしか受け止めないであろう。
 このように誰が見ても相当に片寄った放送の内容になっていると思う。
それでも言論の自由と叫ぶことが許されるのか。
 
 報道の公平さ、公正さについて、メディアの人間は胸を張って一方にだけ片寄った扱いなどしていないと言えるのだろうか。