秋季大祭・はだか祭
もう900年も続いているといわれる、私の町の秋季大祭が昨日から始まった。
昨日のメーンエベントは、「お下り」と言われる神輿が市の中央を流れる川を渡り、下宮へと下る行事だ。
川の中には、長さ16メートル、重さ5トンの大たいまつに火矢を射て点火されたかがり火が燃え盛る。
川岸では郷土の太鼓チームが、担ぎ手と同じ締め込み姿で和太鼓の饗宴。
その中を神輿は数十人の担ぎ手により川の中へ入り、川を練り歩く。
汽水域を渡るので潮の満ち干の加減が重要で、担ぎ手の胸元くらいの深さになったタイミングで川渡しは行われる。
1時間ほど練り歩いたころ合いを見はかり川から岸へ。神輿は対岸で待機している丘組にバトンタッチされ下宮へと街中を練りながら移動してゆく。
昨夜は吹き付ける季節風で気温は2度まで下がった。
担ぎ手の若者はさぞや寒かったことだろう。
川の両岸で見物する大勢の人々も、寒さをこらえ見守る。
五穀豊穣を感謝して毎年この時期に行われる祭りの行事。
明日は祭りの最終日で「お上り」が行われる。
どちらも、午後7時前後の夜の行事であるから、せめて川を渡るとき少しでも気象の条件が良いことが望まれる。
今年の季節の移ろいは、いつもの年より数週間早いようだが、寒波が去って天気が回復されることを祈るばかりだ。