とくダネの小倉智明って?

 まんだらけ中野店の盗まれた鉄人28号のおもちゃについて、今朝は各局がとりあげていた。
 
 万引き犯に対する警告の期限が迫って、「まんだらけ」は警視庁の意向に合わせて、顔写真のモザイクを外さないことを決めたというニュースである。
 
 この中で、小倉キャスターは
「ビンテージもので25万円もする。これはもう窃盗に近い行為ですねえ」
 
 と、いうような意味のコメントを発していた。
 
 25万円もの価値あるものを万引きする行為は、窃盗に近いというわけである。
 
 私は、思わずわが耳を疑った。
 
 25万円であろうが、100円であろうが、他人の所有物を所有者の承諾なしに我がものにする行為は、明らかな窃盗である。
 それを「窃盗に近い」という小倉というキャスターの感覚はどうなっているのか。
 
 街中での意識調査の結果は、万引きされた店の警告を支持する人が72%、20数%の人は店の行為はいきすぎだとの意見だとか。
 
 このキャスターの万引き行為に対する感覚と、店の行為がいき過ぎだと批判的な連中の意識がごちゃ混ぜになって、世間には「万引きを軽犯罪」くらいにしかとらえていない輩がけっこういるのだと、あきれてしまった。
 
 これでは、幼い学童が罪の意識もなく、店への迷惑も考えずに、自分の欲望のまま万引き行為を繰り返すはずだと、背筋が寒くなった。