ああ、腹が立つ

 昨日はイチローの4000本安打達成という快挙に酔いしれることができたが、こんな愉快な想いを次々に経験できることは難しい。
 
 昨日の後半は、東電の汚染水がタンクから300トンも漏れだしていたというニュースに愉快な気持ちが吹っ飛んだ。
 
 この会社はいつまで、どこまで日本の国土を汚染させ、そこに住む人々に迷惑をかけ続けるのだろう。
 政府が東電をつぶさないように公的資金を注入することは、私たちのわずかな収入からひねり出した血税をこのどうにもならない会社救済のために無駄遣いしていることになる。
 
 はじめは汚染水の漏れ出しは120リットルと、嘘の発表をしていた。
この嘘に塗り固めた発表は東電のお手の物。
 
 私が腹が立つのは、この未曾有の原発事故で誰一人責任をとっていないということだ。
 
 早々と多額の退職金をもらって経産省を退職した官僚。原発を国民をだまして推進の旗振り役を務めた大学教授たち。原発を積極的に後押しして電力会社から多額の献金をせしめた政治家ども。
 
 そして、前東電の幹部、その中でも会長や社長などはもっとも罪が重いはずだ。
 
こうして列挙した連中が、誰一人として責任をとらない。責任を問われない。この国の図式はどうなっているのだろうか。
 
 たとえば、電力会社の社員の給与は、他の民間会社に比べると圧倒的に優遇されている。
 社員も幹部も給与を半分ほどに減らしても、すぐさま路頭に迷うことはない。民間では非正規の雇用形態、パートなどで年収200万前後で切り詰めた生活をしている人々が山ほどいるのだ。
 
 原発に関連した官僚も社員も幹部も政治家も御用学者も給与を半分差し出して、汚染水が海へ垂れ流されないように大工事を実施する。
 
 福島原発廃炉に向けては、時間も費用も莫大なものが必要であろう。
 
 時間はともかく費用は国を当てにするのではなく、自分たちが責任をとるという姿勢を示して、率先垂範するべきだ。
 
 自分たちが責任をとらなくても 最後は国がなんとかするだろうでは、国民は浮かばれない。
 
 さらに、送電網を1日も早く国有化すべきである。
 これにより、電力の自由化を進めて、既存の電力会社の独占体質を打ち破るべきである。
 
 また、現在行われている総括原価方式による電気料金の仕組みを早急に改めりべきだ。
 
 ここまで書いてきて、血圧が上がりそうになってきた。
 
 少し頭を冷やすか。