凍結は怖い

 昨日から、TVのニュースは大雪で交通渋滞を起した東京の様子を、これでもか、これでもかと伝えている。
 
 とうとう、スリップ事故で亡くなった方も出たらしい。
 
 成人式に出席するため、晴れ着で着飾った娘さんたちが、足元の悪さをものともせずに会場を目指す光景も、痛々しさを覚える。
 
 凍結による悪路では、私にも苦い思い出がある。
 
 数年前のこと、標高1000メートルの高原にドライブに出かけて時のこと。
 
 その頃、私は山行き用の四輪駆動車を使っていた。これにスタットレスタイヤを履かせて颯爽と雪道を走らせる。ノーマルタイヤに比べ製動力が大きく違い、私は怖いもの知らずになって、どこへでも出かけていた。
 
 その日も、高原で遊んだ後午後になりさあ、下の街へ下りようと山を下ることに下。いつもより路面がツルツルする感触があったが、自信過剰になっていた私はいつもの下りカーブへさしかかっても、不安感は感じなかった。
 
 ところが、前を走っていたバキュームカーが、突然下り坂でハンドルを大きく切って側溝の中へドスンと・・・。
 私はとっさの出来事に、何も考える暇なく狭い山道をふさいだバキュームカーへ追突。車の前方が滅茶苦茶に壊れた。
 
 さらに前のほうでは、4台の乗用車がスリップしてぶっつかり合っている。
 
 バキュームカーの運転手の人が降りてきて、
「あのままこの道を下れば、前方の軽乗用車にぶっつけて事故は益々大きくなると思ったので、側溝に車を落とし事故を回避した」とのこと。
 
 私の車は、邪魔にならないところへ移動させて、私たちは地元の知り合いに送ってもらって帰宅した。
 
 私は、自分の運転に気を配り、自分の車の装備を整えても、道路は誰もが利用するところ。無関係の第三者がどんな状況を創り出しているか解からないのが公道だだと思い知らされた。
 
 修理の費用もかなりかかったが、凍結した道路を不慣れな私が有頂天になって車を走らせていたことに反省させられた
 
 今回の東京の大雪は、私の苦い思い出を呼び覚ます出来事であったが、早く気温が上がって正常な状態になってほしい。東京の皆さん、明日の朝もどう気をつけて・・・。