冬の小鳥たち

 我が家の庭は狭いので、あまり木を植えていない。
 
 それでも冬になると、コゲラヒヨドリメジロなどいろんな小鳥がやって来る。
 
 木の枝にミカンを輪切りにして刺して置くと、先ずやってくるのがメジロだ。
 
 必ず二羽でやって来る。つがいだろうか。
 
 1~2分の間、忙しそうにミカンの実をつついて食事に熱中している。すると、大きなかん高い鳴き声がして、メジロの数倍もあるヒヨドリが凄い速さで飛んでくる。
 
 身体の小さなメジロは、素早く退散。
 
 そのあとは、ヒヨドリが大迫力でミカンをついばむ。
 
 ヒヨドリの食事がひと段落して、どこかへ飛んで行くとすぐにメジロが姿をあらわす。
 
 私は、その光景が面白くて、数分間2階の窓のカーテンの隙間からその様子を眺めている。
 今日は、その時間に突然下の廊下で、もの凄い音がした。
 
 急いで下りて確かめると、窓の外に一羽の小さな小鳥が転がっている。外へ出てその小鳥を手のひらに乗せると、羽根をバタバタ動かし始めた。どうやらガラス窓に勢いよくぶっつかって気絶したらしい。
 
 気がついた小鳥は私の手の中で、さらに暴れる。そういえば昨年もこんなことがあった。我が家のガラス戸が特に綺麗なわけではないのになぜなのか。
 
 すっかり元気を取り戻した小鳥を解放してやると、小鳥はもの凄い速さで飛び立ち私の視界から消えた。
 
 新年早々の今日の出来事。
 
 今年は、なにか良いことが起るのかなあ・・・。