そんなに世界遺産に指定されることは嬉しいことだろうか


 昨日は有本香氏の「仁徳天皇量」の世界遺産登録は朗報か という記事が目に入った。
 私は近年日本の各地でユネスコ世界文化遺産の登録が決まり、喜ぶ姿を少しばかり苦々しい気持ちで受け止めていた。

 確かに、登録が決まるとその直後は大勢の観光客が押し掛けて、にぎわいを見せる。地元に落ちる経済効果もバカにならないのだろう。

 有本氏は、仁徳天皇の逸話などを紹介して、その陵墓と言われるところに観光客が押し寄せる。人の墓を無神経な態度で観光することやユネスコのこれまでの対応などに疑問を投げかけている。

 私はそのことにも同感できるし、第一、一時的な経済効果に魅力を感じてその後に起こる破壊や衰退を何も考えない現象にどうしても納得ができない。

 文化遺産に登録されるまで、人々は長い時間をかけてその保存、劣化に対する保全などに汗を流してきたはずだ。ところがユネスコの指示に従わず修復したりすると登録を取り消されるとも言う。

 今朝は京都の町屋が中国人に買いたたかれて、ゲストハウスに変わっていく様子がテレビで放映されていた。
 持ち主は多額の金を見せられて手放すことを決めたのであろうが、lここでも経済効果(?)良い金額で売れれば相手が何処の人間でも構わないということか。

 日本の水資源が豊富なところにも、中国資本が進出している。
仁徳天皇稜などの百舌鳥・古市古墳群世界遺産になれば、地元の堺市には中国人が必ず進出して、不動産を買いあさるだろう。

 経済、経済と金もうけだけに目がくらむと、知らないうちに足元がすくわれる。そんな心配も頭に広がって仕方が無い。