中国伝統と日本伝統の確執?


 今日の産経ニュースで[主張]というコラムの記事は、必見に値すると私は思った。

 内容は、アメリカのトランプ政権が中国の通信機器大手のファーウエイの排除をはっきりと打ち出し、カナダ政府へ手をまわしてファーウエイの副CEOの身柄を拘束させた件についてである。

 記事はその中で、日本は同盟国として共同歩調を取れと促してしる。

 先ずは、その一部を紹介させてもらうことにする。

 [主張] ファーウエイ排除 同盟国として共同歩調を 12月8日

 政府が安全保障上の観点から、中国の通信機器大手のファーウエイとZTEの2社を政府調達の対象から事実上排除する方針を固めた。

 中国通信機器や部品をを通じて、政府や軍事、産業、研究機関の機密情報が盗まれたり、不正プログラムを送りこまれたりする懸念が米国など各国に広がっている。

 情報通信は国や社会の神経網ともいえる。サイバー攻撃から守らねばならない。

            中略

 日本が中国からのサイバー攻撃に脆弱であれば、日米同盟の弱体化につながる。中国は尖閣諸島を奪おうとしている国でもある。
 中国通信機器大手の排除は、日本自身の守りに欠かせない。

 引用はここまでにしておく。

 日本と中国の伝統を比較すれば

 中国の伝統は知的財産権を侵害すること。
 日本の伝統はというと、危機感欠如のお花畑志向ではなかろうか。

 中国人は、自分たちが血の滲むような努力をして、自らのオリジナリティの確率から新しい技術を習得するよりは、手っ取り早く、他国からの知的財産を盗み取りそれを自分たちの発明として世界に喧伝する。

 ウソを突いたり、事実を捻じ曲げてしつこく世界へ流す。そのうちくたびれた世界の人々はいつの間にか、中国の主張が正しいものと錯覚してしまい、罪の無い元々のオリジナル的開発国を非難する。そんなことが繰り返されてきたのではないか。

 朝鮮民族もこの点を見習って、自ら窮地に押し入っている実情には皮肉な想いさえする。
 ああ、論点がずれてきたので、元に戻そう。

 米国オバマ政権の頃も、中国のこのような”伝統”には気がついていたはずだ。だが、オバマさんは口先だけの無能ぶりを世界に晒して8年の任期を終えた。

 ところがあとを引き受けたトランプさんは、アメリカ・ファーストを打ち出し中国の野望に正面から戦いを挑んでいる。この点では我々日本人としては頼もしい限りだ。
 
 だが、これまでの日本的伝統の危機感欠如はいかんともしがたい。
安倍政権はこの点では、近年最も頼りにできる首相ではないだろうか。

 わが国の防衛構想上、中国やロシア、北朝鮮からのサイバー攻撃には、国家予算を増やして早急な人材育成を行って欲しいと思う。

 このコラムのように、ここはしっかりと米国と歩調を合わせ、中国の思い通りにはならないぞという国としての覚悟を見せてもらいたものだ。