日本の空に暗雲が立ち込める…


 一昨日の産経に

 憲法を政局にした野党の愚  与党は無策「改憲野党]取り込めず

というタイトルの記事が掲載されていた。

 記事の冒頭では

 衆参両院の憲法審査会が実質的に一度も開かれないまま臨時国会が終わろうとしている。
 主要野党(立憲や国民民主)が憲法問題を「政局」に利用した結果、議論は緒(ちょ)につくことすらなかった。一方与党側にも野党の取り込みや態度軟化を促す策に欠けた感は否めない。

「何がしたいのかしら。与党だけでずっとやりたいのかしらと思いますよ]立憲民主党辻元清美国対委員長は5日、国会内で記者団にこう語り、憲法審査会をめぐる自民党の「強硬姿勢」を嘆いて見せた。

 立憲、国民民主などの主要野党が問題視しているのは、自民公明両党と日本維新の会、希望の島、会派「未来日本」だけが出席して11月29日に開かれた衆院憲法審査会だ。

 自ら出席を拒否する中での開催に主要野党は「安倍政権の極まれりだ」(辻元氏)と猛反発。幹事選任の手続きだけを行った約2分間の審査会が与野党間に埋めがたい遺恨を残した。

 ただ、熟議を求めて法案の採決などを拒むなというのならまだしも、事務手続きの場にすら出ようとしない主要野党(立憲民主党や国民民主党)の姿勢は「ためにする批判」としか映らない。

 ここまで12月5日の産経の記事を引用させていただいたのだが、引用を進める私の頭の中は、国民の負託を受けた国会議員たちが、真面目に国家・国民のことを考え最も重要な憲法の審議を故意にサボタージュしようとする姿だけが浮かび上がって仕方がない。

 残念ではあるが、引用はここまでにしておこう。

 議員たちは選挙で国民から選ばれた”選良”ではないか。憲法改正の意見は賛否が拮抗している。施行されてから70余年にわたり、時代は大きく変化した。

 今の刑法や民法が時代に合わず、話題の危険運転致死傷罪も高速道路に車を停車させて事故が引き起こされたなど、ここまでは想定できないことが現実に起こっている。そんな法律が追いつかないケースが私法だけに限らず公法や国際法などの分野でも現実に起こっている。

 国民のためにある憲法の審議を重ね、問題あれば実情に合わせて改正が必要になるのは当たり前だし、立法府の議員たちの一番の仕事ではないか。

 辻元たち改正に反対する議員は、審議のテーブルに乗せる事さへ恐れ、感情的に反対を唱える。
 公明は元々日和見的で、大衆の声やマスコミに翻弄されて護憲に傾いている。

 一番の問題は自民党だ。
自由民主党ができたときの党是は”現行憲法改正”であったはずだ。
 それが今では、憲法改正に消極的、或いは声には出さないまでも反対の姿勢の議員が多数いる。

 引退した古賀誠山崎拓の息がかかる岸田派の議員や、船田失楽園議員などはその代表ではないのか。

 世界が刻々と変化する中で、今のままで推移すると日本は時代から完全に取り残されるだろう。
 我々の頭上に広がりつつある暗雲を、何とか一掃する手立ては無いのであろうか。